ブランドマーケティング・ケーススタディ

ブランドマーケティングの事例や関連著書レビューなど

書評:ブランドをデザインする! 西澤明洋著 (エイトブランディングデザイン代表)

 【概要】

エイトブランディングデザイン社代表西澤氏のブランディングの本。

前半50ページほどでブランディングの概論を説明し、そのフレームワーク(超ざっくりした)に当てはめて自社の手がけた案件を説明する構成。

ブランドをデザインする!

ブランドをデザインする!

 

 “効く”デザインは「フォーカスRPCD」でつくる!

中小から大手企業まで、ヒット商品を手がけるブランディングデザイナー西澤明洋が、自ら手がけたブランディング事例を解説します。
自身で編み出した“結果を出す手法”「フォーカスPRCD」に沿って、キリン生茶やCOEDOビールなどのブランディング実例を振り返るほか、
企業側の担当者との対談を交え、成功のターニングポイントを考察します。
デザイナーはもちろん、デザインの見識を深めたいビジネスマンにとっても、見逃せない内容です。

(amazonより引用)

 

【メッセージ】

コンセプトを決めてそれに沿って表現を決めていく。これをRPCDと呼んで手法化していますよ。

 

【感想】

あくまで超ざっくりした説明だけだったので、もう少しどこをどう調べてこの結論が導きだされたのか、他の選択肢は何で何故それは選ばれなかったのか等掘り下げた議論があれば良かった。このままだとどうしても自社の宣伝感が拭えない。

 

【要約】

1. ブランディングデザインとは何か

ある企業が持つ優位点を経営者の思いに基づいて選び、お客さんにわかりやすくデザイン等を通して提示し続ける事。

 

2. ブランディングデザインの方法

RPCD + フォーカス

・R: リサーチ:

  業界・他社・他社製品のトレンド及びコンセプトを抽出する。(例:ビールをビールらしく見せるコピーやデザインのコードを抽出し、そのぎりぎりを狙って新しさを出す)

 

・P: プランニング:

  自社の良いところと違うところが重なるポジションを探す。

 

・C: コンセプト:

  キャッチコピーをつける。その説明文もつける。

 

・D: デザイン:

  うまい事デザインする。

  コンセプトを形にする、ずばっと一目で解決するイメージを考える。

  *多媒体化に注意。a)差別化されてるか? b)コンセプトはささるか? c)シンプルか? d) メジャー感はあるか? e)ディティールはこだわっているか?